remake sandal/7月17日

IMG_6800
昨日の続き。
子ども靴のリメイクは、まず靴を解体します。
COMMONSHOESはアッパーとシューベースとアウトソールの3つに分けて作られています。
そもそも子ども靴の為に考えた製作方法なので、こうして修理やリメイクをしやすいようにしています。

IMG_6801
あと少しのところでタイムアップ。
アッパーの裏革を補強したことと、
擦り減っていたアウトソールの踵部分を交換したことと
調整用の紐を加えたことの三つは新しく材料を使用しましたが
殆どそのままの靴を活かして仕上げることができたと思います。

また新しく使った材料にしても
靴の製作過程で残ってしまっていたり、使いこなせなかったもの。
それらは今日のリメイクにとても役立ってくれました。捨てずに保管しておいてよかった。

20代半ばの大阪修行時代、
社長は、僕の足元に転がっている材料の半端を拾いながら
「全部銭やで。ほかしたらあかん。」と何度も注意されたことを思い出しました。
社長の机の下には、そんな半端材料でいっぱいの段ボールがあって
当時の僕はそれがあまり好きじゃなかったな。正直ゴミにしか見えなかった。

あれから15年
いま僕の机の下にも、捨てずに残した材料の箱がある。
社長と同じように「全部銭」にみえている。それは自分が個人経営者になるとわかる。
でも社長と違うのは僕のはゴミには見えない!
半端素材はその種類ごとに分別して整理することで
特殊な小さな素材として見えてくる。

今回のリメイクはその整理をしている最中に、閃いた発想だった。
閃いたなんて大袈裟なことじゃないけれど、やって当たり前のことだけど、
そんな普通のことに感動し悦に浸っている若く青い自分を省て、ちょっと笑う。