ひとのみらい/2月9日

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『人はなぜ物を愛するのか』著者アーロン・アフーヴィアは

モノを愛することは進化の過程では
「その価値評価を実利的なメリットの程度に見合うだけのものにすべきで
過剰評価も過小評価もすべきではない」といい、そのうえで

「愛とは自分が受け取る実利的なメリット以上に人やモノを大切にすることである。」と説明している。

モノへの愛は、進化というシステムにおいては欠陥とみなされるかもしれない。
自分の遺伝子を広めることにつながらないという点で、進化的に最適ではないから。

今現在、脱工業化社会では、ほとんどの人が意図的に子の数を抑えている。その理由の少なくとも一部は、
自分を愛する活動に費やす時間を確保するためだ。(愛の歴史は自己愛から始まっている)
ここまで人や物があふれた社会では当然のこと。この流れも人類の進化の過程なのだと思う。

遺伝子プールへの貢献を最大化することだけを目指し続ければ、ひどく不毛な人生をおくることになるだろう。P291抜粋

2025.2.9家族