友の思い出/2月25日
開業初年度、大学時代の友人が靴教室に通って作った靴。
靴底がはがれてしまい、修理に帰ってきました。
12年前の靴、今見ると、当時の靴が一番高価な革を使っていました。
友人は忙しい仕事をこなしつつ、約半年かけて一足完成させましたが
「失敗したくない。」が口癖でした。
工業用ミシンは、やり直しがきかない難所で、
電動で動かすところを、手回しで一目一目慎重に慎重に縫っていましたが
この写真の丸く縫うところで脱線してしまいました。
でも「失敗したくない」彼は失敗しても決してめげない。
いっしょに麻雀していても、振り込んでもめげない。
会社の先輩に殴られてもめげない。
彼のそういうところが僕は好きです。
僕はずっと助けられてきました。
いやそんなじゃないな。頼りすぎていた。女々しかったなぁ。
思い出すとそんな二つの反する感情が同時に湧いてきます。
このミシンの失敗跡をみて
いろんなことを思い出しました。