stick to shoe’s back/2月1日 百掌往来メモ6

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百掌往来 

後ろ姿 芯

昨日は先芯づくりに熱中していましたが
今日は完成した靴の最終確認をしながら、
「靴の後ろ姿」に、僕はかなり拘りがあるんだと気付く。

考えてみる簡単なことで
道具として靴の一番大事なところは、踵だから。
後ろ姿とは、すなわち踵部分であり、ここにもっとも熱を注いでいる。
丈夫であること、心地よいこと、機能的であること。愛らしいこと。
その結果が自分らしいこと。
自分らしさとはなにか。それは考えてもわからない。探しても見つからない。
自分という存在を忘れてしまうほど、集中しているときのみ、それは現れる。
いい物をつくりたいという気持ち大事だ。
履く人が靴を顔で選ぶことに否定はしない。
けれど作り手はそれに左右されてはならない。