TWO-SHOES ORDER SYSTEM/7月3日

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今週土曜日に伺う山口県周南市のONOクリニックに務める方の仕事靴製作。
屈むことが難しい方に必要かつできる限り美しい工夫を考えたり
院内での清潔感や滑らないグリップ性も考えたり、もちろん足に合うことも。
おこがましくて比べるレベルではないのですが、
あるアニメーションの映画監督のその制作過程は血反吐を履くほど。とどこかで耳にしたことがあって。
それに比べたら僕がこの数か月で思い付く些細な工夫は、まだまだ未熟なものだと思うけれど
急がさずに待ってくれている方の気持ちに応えられるよう、納得できるものをつくろうと思います。

先日も別の方で少し大きな靴をつくってしまい、やり直しました。
やり直すと当然ですが、前回よりも良いモノがつくれます。その時気付けなかったところに焦点が合います。
どうして気付けなかったのだろう。どうして手が届かなかったのだろう。
それはやはり一つの人に費やす時間と関係している。
それをちゃんと認めて、改善していかなきゃなりません。

より多くの人に靴を提供したいと思って行動してきましたが
それはもう僕の手の範疇を超えるところに届いていて、
これからはそれを半分くらいに減らし、一人に対する時間を倍に増やしたいと思います。
金額もおおよそ倍になりますが、その分の質を向上させ、且つ、2足つくらせてもらいます。

2足つくることを前提としたオーダーメイドの新しい仕事の取組みを始めます。