TAMON gets the hang of it!/4月27日

コツをつかむ。

一週間ほど前、多聞と聞司と遊んでいる時、
片足立ちを何気なくしたら、いっしょにやり始めて、
1年前の多聞は右足で2,3秒。左足ではまったく出来ない程だったのに
両足とも4,5秒くらいできるようになっていた。
これには本当に驚いた。

次の日は多聞は恵子さんと川崎医大へ。半年ぶりの診察日。
恵子さんがそのことを主治医に伝えたら、先生もとても喜んでくれて
「やってみせてよ。」と当然の流れ。
ここでしっかり見せておきたいところでしたが、その時はまったくできなかった。
と帰ってきて教えてくれました。

恥ずかしかったのかなと、一瞬考えましたが
いや、ホースセラピーの体幹訓練のお陰だったことに気付きました。

僕といっしょに片足立ちした多聞は
放課後のホースセラピーを終えて、帰ってきた直後の多聞。
川崎医大でできなかった多聞は、
学校を早退してホースセラピーをその日受けていない多聞。

「緊張が強いお子さんもホースセラピー後の数時間は身体が緩んで、踵が浮かず地に着くようになる。」
と以前乗馬倶楽部の方から聞いたことを思い出し、多聞も同じだったのだと気付いたわけです。

ここで、もうひとつ大事なことに気付きました。それは、
ホースセラピーでは【体幹を強くする】という目的をもって取り組んでいますが
強い身体というところで僕が大きな誤解していたことです。

【強く】するのではなく、身体の使い方を【掴む】こと。
【筋力を強化】するのでなく、【身体感覚を養う】こと。

後付けの筋肉の力に頼る動作ではなく、自分本来の骨格に従う動作が
大事であることを再認識しました。

今日、また同じように多聞と聞司と片足立ち遊びをしてみました。
今日の多聞はセラピーを受けていないから、どうなるかなと様子を見ていたら
1回目は最初から足を大きく広げてしまい、身体が大きく揺れてバタバタしていましたが
2回目はスッと力が抜かれ軽く足を浮かせて無駄のない動作!!
もちろん僕や聞司を見ていたこともありますが、ちゃんと修正して良い姿勢を保っていました。

コツをつかむとは、【骨】を掴むということらしい。
良い姿勢に筋力は必要ではない。
良い姿勢はもともと持っている自然な骨格を整えること。

多聞はこれからもっとこのような経験をしていかなければならない。

僕はこのような観点からもっと体育とは何かを深めなければならない。

2019.4.27家族