KOGEIBUNKA/3月31日

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工藝文化 柳宗悦著
先日、倉敷本染手織研究所で紹介して頂いた本。
民藝を知ってから、
柳宗悦の本を読もうと思いつつ、その多くの本の中から最初の一冊を選べずにいましたが
お勧めして頂いたお陰で、ようやくこうして1冊目に出会うことができました。

今日届いたばかりでまだざっとしか目を通してはいませんが
今の僕を、これからの僕を励ます内容であることはすぐにわかりました。
出会うタイミングがちょうど良過ぎて怖いくらいです。

P249からの抜粋。

自らに力がないならば、何ものかが彼らを加護せねばならない。
~いつも話しかけるのは民衆である。
~下根の者に偉くなれよとは無理ではないか。救われ難いのは力なき己れに頼るからである。
己の小ささを知るならば、己れに何の執着があろう。何もかも他の大きな力に任せればいい。
救われる力を備えよとはいわない。そんな力を棄てよというのである。
~あの親鸞上人は最も大胆にこの消息を次のような意味の言葉で述べた。
善人でさえ救われるのである。いわんや悪人においてをやと。
天才がいい仕事を為し得るなら、まして凡人にはそれが出来得るのだ。そう説くのである。
もしもこれが真理であれなら、絶大な希望が人類の上に齎されるではないか。