my father’s palm/3月30日

IMG_5736

IMG_5748

「てのひらが硬くなったね。」
今日、恵子さんからふいに言われた一言。
「もうラグビーやってたころの手じゃなくて、職人さんの手だね。」
自分の手を触ってみてもよくわからない。

手で思い出すのは、中学3年の時。
あることで学校の担任から呼び出しを受けてしまい、両親に迷惑をかけたことがありました。
理不尽な内容で、当時の僕はまったく反省する気もなく平然とそこで冷めた顔をしていたのだと思います。
担任がたまたま父の手に目がとまり、そのゴツゴツとした岩のような手に驚き、
「この手で育ててくれているんだ。迷惑かけるな!感謝しろ!」というような
(はっきり言葉は覚えていない)ことを言われたことをたまに思い出します。
その時はただただ親に恥をかかせたことに対して申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
前から父の手が硬いことは知っていましたが、特別な感情なはありませんでした。
でもこうして他人から言われたこの日から、その手はすごい手なんだなと認識するようになりました。
以来、他人の手をよくみます。これまでに二人、親父の手のような人に出会いました。
その二人とも僕が大好きな尊敬する人物です。

今日、恵子さんに手が硬くなったと言われて
顔もだいぶ似てきましたが、手も似てきたのかなと、すこし親父を思い出す日でした。
ちなみに親父は職人ではありません。酒屋でビールケースを運んだガテン系です。