HATAKEboots/3月20日
靴づくり(ものづくり)は、それをながす人との二人三脚。
昨年テレビ番組で、イギリスの刃物で有名な小さな町の紹介をしていた。
美しいナイフを取り揃えるお店の主人と彼が信頼する若いナイフ職人の青年。
職人が日々のモノづくりに専念できる環境をつくることが、僕の仕事だとその主人は言っていた。
彼が作ったものは全て買い取っているのだそう。
売れるものよりも売りたいものを並べ、そのモノを信じて愛情を注ぐご主人が素敵だった。
僕が靴づくりの道を進もうと思ったきっかけのひとつは
大学時代のゼミの先生からの
「つくる人(仕事)」と「ながす人(仕事)」の大きくふたつに分けられる。という助言。
その時は、どちらを選ぶことしか考えられなかったけれど
いまは、その両方がそれぞれ助け合ってこの社会が成り立っている、どちらかが欠けてもいけない。
そういうことを言いたかったのだな。と思えるようになった。
僕もよいバッテリーを組んで、社会の一員になりたい。