今日の仕事は恵子さんと二人三脚。互いの息を合わせる時間。
僕が苦手なところは、恵子さんの得意なところ。
この手から零れ落ちることも、彼女の手でなら掴めてしまう。
１人ではやりたくないことも、２人でならやってみたくなる。

先日のことですが
聞司とお風呂で互いの手のひらを見比べたら、
聞司はとても温かな赤いてのひらをしているのに対し、僕の手は血の気のない緑色。
仕事に疲れて眠そうになっていると、恵子さんに「顔色が悪いよ。どうしてそんなになるまで。」
と僕の働き方を心配してくれていましたが、自分ではその顔色がこの目に映らないからわからなかったけれど、
こんな手の色をしていたら、そりゃ心配もするし不快な思いをさせてしまったなぁと痛感しました。
今日のこの梅の花のように、優しく温かなピンク色した手の聞司。
そんな可愛い手の絵を描いていた多聞。いろいろなことが繋がって泣けてきました。

血の通った手で靴をつくりたいです。