memento mori/2月1日
死の淵がこんなふうだったらいいなと思えた今日の車中。
今日は以前からどうしても靴の仮合わせが必要なお客様との約束があり
分室へ行くことを決めていました。そのために全力でこの二日間を休み続けていました。
でも今朝になっても、身体はスッキリせず。
休んでほしいとお願いされたけど、最後は結局恵子さんが折れてくれて
恵子さんの運転で分室へ。
仕事は無事に終わり、いっしょにランチもゆっくり食べて、ほっとして帰る車中。
また疲れが出たため、助手席をリクライニングして寝かせてもらいました。
すこしの息苦しさと全身が発熱しはじめる解放感。
恵子さんとの他愛のない話が、子守歌のように優し過ぎるほど響き、
意識が遠ざかっていく。
その日、倉敷は案外暖かくて車のなかも気持ちよい光が差し込んでいました。
ふとその時、死んでいく直前がこんなだったらいいなと
ついつい思ってしまいました。そのまま少しだけ寝かせてもらいました。
思い出せば、今日は生後1日でその生命を全うした妹の命日。
死をおもう日でした。