Peas boots/1月8日

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足袋式製法で3年前までよくつくっていた靴です。
この靴は仙台のギャラリー蒼(現在は遠野市)のオーナー森さんが6年前にオーダーしてくれた初期のタビブーツです。
これはオーダーメイドでしか作っていない靴で、ずっと研究していましたが
納得のいく形になるあと少しが進まず、ここ2年間はその探求を休憩していました。
この修理をきっかけにその消えかかっていた灯が再びメラメラと勢いよく燃え始めました。
というのも、6年ぶりに再会して修理しながら
まだまだ手探りの形で実験的な手法であることを再確認しながら
これはこれでこの靴の特徴がよくわかる良い靴だなと思えたわけです。

このタイミングで修理の仕事を頂き、見直せたことで
今まで悩み、ドツボにハマっていた原因は、
スキのないバランス良い靴をつくろうと意識しすぎて、あれもこれもと過剰に手を入れすぎていたことが
よーくわかりました。

「要素は加え過ぎないこと。」そうだった。今日もあの人に諭される。