new shoes [SISTER]/10月14日

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今日は思いきり外で遊びたい天気でしたので、みんなで倉敷へ向かうことにしました。
僕が倉敷で店番をしている最中、子供らは玉野市のみやま公園へ。
とっても楽しかったみたいで、合流した17時の時は車の中で気持ちよさそうに二人とも寝ていました。
今度は僕も連れていってもらいたいです。道の駅の売店のおじさんが優しかったと恵子さんもいい顔していました。

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今日は山口からのお客様に靴をお渡しする日。
7月初めていらした時に僕がたまたま履いていた靴を気に入ってくださり
それをたたき台にして彼女に合う革や靴底などを選んで製作させてもらいました。
このような仕事をさせてもらったこと、素敵な靴がうまれたことに感謝しています。
最初は足にハンディキャップのある方の整形靴をつくるという意識でしたし、
彼女もたぶんそのつもりだったと思います。
でも大事なところは別にあって、
彼女にとって本当に履きたい靴は足に合った靴ではなく
自分自分に合った靴なんだと思うようになり
もちろん足のことを考えつつ、魂から喜んでもらえる靴をつくることを意識しました。

僕が作る靴は、小林智行の靴とてのひらワークスの靴、ふたつに分かれると思いました。
前者は僕の嗜好がつよく、履く人の気持ちよりも作る人(僕)の気持ちがつよく反映させた靴。
後者のてのひらワークスの靴とは、ご依頼人がいたからこそできた靴。履く人の気持ちを尊重してつくることができた靴。
僕は正直、デザインとかファッションとか美しさとかよくわからない。
妻と二人で作っていた時は、妻がその部分を補ってくれていました。いまは子育てでそれができていません。
多聞が産まれるタイミングで、スターネットの馬場さんに出会い、そこからは馬場さんが僕にとってのデザイナーでした。
いま僕には僕をつき動かす人がいない、そう思っていましたが
今日の仕事を経験できたことで
いつもデザイナーは「目の前にいる」ということに気付くことができました。

僕はてのひらワークスという仕事場で働く頑固職人です。そう言い切ってもいい。
その扱いにくい僕をどうか上手に使ってほしい。
おかしなこと言っていますね。

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靴の名は先日すっとおりてきました。Sister(シスター)です。