Learn from Akioka Yoshio/10月10日

ブックピックオーケストラの川上君に選書してもらった
「日本人の暮らし 住(すまう)」 秋岡芳夫著 より抜粋

   いい器、いい暮らし

 「いい器」っていったいどんな器のことなのか、聞かれても、一口ではいいあらわしにくいが、
 子どものときから「いい器」で育った人間が、おとなになってから、愛用している器が多分その「いい器」なのだろう。
 器は人間を教育する。「いい器」は「いい人間」を創る。

   もたせる

 「もつ」と「もたせる」は違う。プラスチックの食器は乱暴にあつかっても「もつ」けれど、
 なぜかながく「もたせる」気がおこらない。
 器のなかには割るのが惜しいグラスや、きずつけるのがかわいそうな気のする漆器や、
 情がうつってどうしても手放したくないと思う焼き物があるものなので、
 そんな、なんとか割らずにもたせようと自然に思わせる器が、その人にとっての「いい器」なのだ。

もうすぐ僕が8年愛用していた携帯電話が壊れてしまうような気がしています。
よくもってくれたと思う。それこそ肌身離さずに8年間ともにしました。
鎌倉のドコモで見た瞬間に、これを持ちたいな、とさほど迷わずに購入したことを覚えています。
それから何度か同じ携帯を使っている人に出会い、これいいよね!とか初対面でも仲良くなれました。
思い出がつまった「いい携帯電話」です。取り換えの利かないことに気付くと寂しい気持ちになります。
ボロボロになったプラスチックを見ると、
ちゃんと「もたせる」努力ができていたかは、怪しいもので、いまさら寂しいなんて言えた口じゃないかもしれませんが
こんなにモノに感謝している自分がいます。
たかだか携帯電話かもしれませんが、モノを大事にする気持ちを教えてもらいました。
もうすこしながくいっしょにいたいと思います。