the teacher and student relationship is forever/10月2日

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てのひらワークスネット山下くんに、靴づくりの基本工具一式をお渡しました。
これで自宅でも靴づくりができます。
今日は靴の踵部分を固定させる月型の考え方と製作について。
伝えること教えることで、僕も感覚でやっていたことが数値化されていきます。
修行時代、一人の師匠は身体感覚でモノづくりをする昔ながらの職人で、
これまで教科書や言葉で頭で理解して学んでいた僕には、
その身体で学ぶ修行が難しくて、そしてとても面白かった。
もうひとりの師匠は、その前述の師匠のやり方をすべて数字に置き換えて
僕をパソコンに前に座らせて教えてくれた。僕にとってはその方が頭の中にスルスルと入って積み上がっていき
わかりやすく面白かった。
僕はいつもこのお二人を思い出す。良い時も悪い時も僕の中に確かに存在している。
教育とはなんだろうか。他人を正しく導くことだろうか。否。
僕は子どもたちが大人になった時の時代を知らない。その時に起こる問題もわからない。
たぶん未然に防ぐことなんてもうできないだろう、とあきらめ開き直っている。
だから、その時に僕の教えたことがそのまま活かせるとかもまったく思っていない。
それでも自分の経験を伝えておきたいと思ってしまうのは、ただのわがままでお節介だ。

でもそのお節介を当時の僕も、今の僕も大切にしていることは事実。
役に立つとか立たないとか関係なく、大切な思い出となっている事実。
僕が今日こうしてモノづくりを教えているのは、
そんな偉大な師匠たちのお陰であると感謝の気持ちを
今日に特に意味はないけれど、日記に記す。