久しぶりの晴れ間。境内の酔芙蓉の花が見事に咲いていました。
円城に秋がきたことを告げてくれています。

今日は中底の製作。
僕は足が乗る中底のカタチにこだわって靴をつくっています。
オーダーメイドもつくる人によって考え方や作り方がひとりひとり違います。
僕の場合は、足がいつも安心できる乗り心地を最優先しています。
この製法をはじめた５年前くらいはまだ１つしか木型の種類がありませんでしたが
いまは５種類まで増やすことができました。
ひとつつくると枝分かれのように、次の型が浮かんできて、いまもう１つつくっています。
試作が完成する時は決まって、それを必要と実際の誰かの足が必要です。
いつもその出会いを待っています。その出会いが先月スターネット東京でありました！
偶然展示会に立ち寄ってくれた、クラリネット奏者の黒川さん。
彼女には2年くらい前に山梨の昌福寺さんを通じて靴を販売していましたが、お会いしたことはありませんでした。
今回、初めてお会いして、足も拝見したところ、いま試作中の型に相応しい！と直感で思えました。
足の特徴だけでなく、彼女を纏う雰囲気もすべてがピッタリの方だ！と。
今回頂いたサンダルはこれまでの型からつくることになりましたが、
いつか靴をつくらせてもらう時は、新しい型のモデルになってほしい、いやなってもらいます。

多聞の病気の第一次大戦はミクロ多聞の勝利で終わったようで、夕ご飯もちゃんと食べることができ
笑顔も見られるようになりました。第二次大戦もあるかもしれませんが、そんな調子で準備を整えスヤスヤ寝てくれました。
罪悪感とは子供のほうがより敏感な気がします。
はやく治さないと迷惑をかけてしまうとか、昨日の多聞はもしかしたら考えていたのかもしれません。
家族の誰かが立ち止まったとき、いっしょに立ち止まって、
僕はどんな罪悪感に取りつかれそうになっても、その時間を楽しむつもりです。