I want to make a lot of thinking time in this shop/7月5日

ものすごい雨の日でした。
工房の一部、雨漏りするところがあり、来週早々大工仕事になりそうです。
これを機に、手狭になってきた工房をすこし拡張しようか計画を練っています。

今日はこの春、ノリランカ農園の田植え仕事で友達になった
陶芸家の林さん家族が遊びに来てくれました。ちょうどお昼休憩ですこしお店を離れていたときで
今日はなんだか早めに帰ろうという気がして、寄り道せずにまっすぐお店に戻ったら、
お店の前で林さんファミリーが中に入れず困っているところでした。ほんと申し訳ないことしました。
でも間に合ってよかった。あと1分でも遅れていたら帰ってしまっていたはず。
白鞣しのサンダルがとてもよく似合っていて、ご購入して頂きました!
今月末に吉備中央町の工房でお渡しする予定。
その時田んぼへも遊びに行こうという話になっています。
田んぼに遊びに来てくれる友人は初めてです。なんかすごくうれしいです。

もう雨も激しいし、そろそろ帰ろうかと準備していた時に
ひとりの女性が立ち寄ってくれました。
靴の販売の仕事をしていて、最近靴づくりもしている!という靴大好きさん。とおもいきや
実は靴の販売の仕事がストレスになっていて、靴を作るのも、このままでは靴嫌いになってしまうから
別の角度から靴を向き合うことで、そのストレスを和らげることができるのではないかと考え始めたそうです。
確かにお話のなかで、靴づくりがすごく楽しいです!という前途洋々な明るい表情をみることはできなかった気がします。

もしまだ同じような気持ちで靴にかかわっている人がいるとしたら、と想像してみます。
お金を得るため、暮らしていくためにはしょうがないと割り切っている人がたくさんいると想像してみます。
こんなにもモノがあふれ満ち足りた社会なのに、売りたいものがない、買いたいものがない。
ないだろうと決め込んでそもそも期待をしていないだろう。それよりも目先のこと。
この時代には、その期待する時間とか失敗する余裕とかがないのだと思う。
時の流れが早すぎなんです。迷わせてくれる時間をもっと与えてほしい。

今日の女性は、靴づくりという未知なることに挑戦し始めたことは
すごく意味のあることだと思いました。それがきっかけで前向きな気持ちになってほしいです。
出来上がった靴で、また立ち寄ってもらえたら嬉しいです。