Creating things that are not in this world./6月27日

いよいよ明日から展示会が始まります。
今日は搬入日。やっとのことで15時半に内装が終わって
16時半には帰らないといけなかったので、たった1時間の展示準備。
菊池くんにも手伝ってもらって、なんとか靴を並べましたがまだまだ吟味不足。
明日の朝にどうにかしよう。
ここまでの印象は、まだまだ出来立てのサッパリした箱の感じ。
これから少しずつお店を温め育てていきたいと思っています。こんな風に一つの場所を育てていくのは、
アトリエ以外では初めてのことで、これから本当に楽しみです。
末永くお付き合い頂ければ幸いです。

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さて、明日からのメインの紹介です。
耕さんの靴のなかで僕が一番好きなサンダルがこの”S5”です!
たくさんの色革を有機的な白い線(糸)で縫われているこのバランスがどれをとっても絶妙!
薄く柔らかな革で足を入れると締め付けの感じない袋のような履き心地。
梅雨の鬱陶しい気分を吹き飛ばすようなワクワクした気持ちになるサンダルです。

耕さんは僕がこの靴が大好きなことを、とても不思議がって面白いこと言うねと笑っていました。
自分でも理由はわかりませんが、以前僕の好きなミュージシャンが「楽しいという気持ちになるものは、それは僕の中にないもの」というようなことを言っていたことがずっと胸に引っ掛かっていました。
耕さんの靴が大好きなのは、このニュアンスに近いのかなと思っています。
自分に無いものに引き寄せられていくのは当然であり必然。
そして僕だけでなく、たくさんの人が耕さんの作品が大好きであること事実を考えてみると
自分に無いものというよりも、この世界に無いものなのかもしれない。