吟擦り白鞣しのクロスサンダル製作/5月9日

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受注会に向けて、製作をしています。
今日は受注生産品ではなく、既成品限定モデルのクロスサンダルをつくっていました。
これも急な思いつきで、先日のクロス編みサンダルの時と同じパターンで
最初につくろうと頭で予定していた靴と違うことを始めてしまいました。
頭でこうしようと考えていることと、手(心)で考えていることが今の僕はズレているのでしょう。
この夏はいつもよりも手に素直に作っていきたいと思います。

この革は白鞣しの吟面を擦って起毛させた革です。
毛足は短くきめ細かく、温かく美しい仕上がり。
木型も細いタイプでつくり、とても上品な印象です。
この靴をまずは恵子さんへ贈るつもりです。僕が一足個人的に買います。

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今日のカレンダーを犬の散歩で読むのが日課の伊蔵さん。
96歳の大先輩が「良いことを書いてあるなぁ」と喜んでいました。
伊蔵さんは僕にとって田舎のことや昔のこと、農のことなどなどを人生の経験を教えてくれる
とても大切な方。お話しをするのも楽しい時間。
僕のお世話をすることが伊蔵さんの役割ではないけれど
人にはみんな役がある。
誰かにとっての良い役は誰かにとっての悪い役。
役をつくる人もいれば、役を渡される人もいる。
自分の為、他人の為。大きい事小さい事、シンプルなこと複雑なこと。
そのひとつひとつすべてが人生の役。
それでもやっぱり
96歳になってもまだまだ役割があるって凄いぞと思う。
僕もそんなふうに年をとりたい。

2018.5.9おとなの靴