北海道のOさん 良い足と出会う 木型が増える/1月3日

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昨秋、北海道からコモンシューズを注文しに来てくれたOさん。
年末ギリギリになってようやく完成したので、北海道へ送らせてもらいました。
コモンシューズは、調整が何もないうえ、踵が浅いので
お渡しする瞬間まで足にちゃんと合うかどうか実はとても不安なんです。

年が明けて、嬉しいメールが届きました。
北海道はまだ外で歩けないけれど、室内で試してみて足にぴったりです。と。
遠い遠い街で、そこで歩き暮らしている人がいる。その足元に僕の靴がある。
不思議です。

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アウトソールは、気温に影響の少ないビブラム社の合成ゴムでつくりました。

Oさんの足は、スポーツマンの足。
今まで見てきた足の中で最も逞しくてバランスの良い、僕の個人的な印象ではなんだか西洋的な足でした。
それはそれは素直に格好いいなって思える足です。
それなのに履く靴に困るというのも、なんだか可笑しな事態で
正直、僕の定番の木型も合いませんでした。

良い足で出会う。
これは靴を研究するうえで最も重要な出来事。
神様が与えてくれるご縁。
昨年、メンズの木型をずっと悩んでいたから
すごく有り難い出会いでした。

メンズの木型は、今まで僕の足をモデルにしたもの一つでしたが
今年から、Oさんをモデルにしたスポーツタイプ(仮)が加わります。

僕の足は今までの木型が合うのですが
スポーツタイプのほうが格好いいと思う。複雑な心境。
見た目で選んではいけないのですが
たまにはいいかな。