てのひらワークスネット菊池義治の靴づくり/10月25日

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菊池義治の靴づくりは、地べたに近い。

今日、菊池くんの自宅兼工房にお邪魔して
何年も前に読んだ『住む。』の中で
地べたに近い暮らしを志す竹籠職人が紹介されていたことを
思い出しました。
軽トラ1台で地方を回ってその場にある竹を使って籠を作り修理する。
仕事は空の下、道ばたに腰掛けて。
その姿がかっこよくて、忘れられない人。
菊池くんがその人と重なる。

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「天気の良い日は、その空の下で靴をつくる。」

菊池くんはミシンや切削機など電動工具を使わずに
全て手作業でつくる。いまできることに向き合ってつくれるものをつくる。
手で縫い、手で削り、手で切る、手で貼る。
当たり前のことのように思えるけれど、これは本当にすごいこと。
できそうでできない。

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機械を使うことは、そのアトリエは機械が優先されてしまう環境になる。
それはつまり自分の身体を二の次にしているとも言える。
身体が道具、その道具が一番気持ちよい環境の中でつくることが菊池くんのこだわり。
地べたに近い暮らしの靴職人さんです。
僕もテラスのアトリエを作りたくなりました。つくろう。

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菊池くんの履き込まれたヌメ革の編み上げブーツ。
レディース¥37,800/メンズ¥41,040(底ゴムの厚みが違います)
革紐が柔らかくて締めつけ感がないのが絶妙です。カッコイイです。