７月２４日、２８日～３１日の５日間 エムエムブックスみので
サイドゴアブーツだけの受注会をやります。

これまでにいろいろなサイドゴアをつくってきましたが
そのなかでも思い入れがあるサイドゴアを２つ紹介します。

ひとつは、袋製法のエゾ鹿革サイドゴアブーツです。
袋製法とは文字通り革を袋状（ソックスのように）に縫製、成型してつくる方法です。
柔らかな鹿革を特徴を活かした製法で、
靴を履いていることを忘れるくらい気持ちよくて、
今でも初めて履いて歩いた、足の感触やその時の景色を鮮明に覚えています。

これは少し昔、義足を革でつくっていた時代の義足の製法をモデルに考えたもので
今でもその革の義足に慣れ親しんだ方は、今の時代のシリコンや樹脂などのハイテクな義足よりも
昔の革の義足の方を選ぶそうです。
ここだけの話、科学技術が進歩しても、職人は昔のほうが優れた技をもっていたのだろうと思います。
今思い出しても、僕の６０歳を過ぎても師匠たちのつくる手は凄かった。

素晴らしい職人につくったもらった義足や装具は、
身体の不自由を補うだけでなく、心地よさを加えてしまう血の通った活きたモノ。
この袋製法サイドゴアをつくることができたのは
師匠たちと席を並べて仕事をさせてもらったおかげです。

まだまだ至らないところが目につきますが
三歩進んで二歩下がるの繰り返しで、少しずつですが
作らせてもらううちによりよくなっています。

袋製法サイドゴアブーツ　エゾ鹿革　￥75,600

二つ目はまだ明日に。