つり込み探究/3月10日

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できる限り手を加えず、
できる限り手仕事を少なく、つり込みました。
こっちのほうが美しいと感じる。

これまでは手技が未熟だったため
手数を出して出して整えるしかなかったという理由もあるけれど
革に対して「手沢」という長年使用してデキた艶こそ美しいという妄信があった。
だから製作においても手を加えることにそこまで否定的ではなかったわけ。
やればやるほどとは言わないけれど
手を加えることで美しく仕上げることができるって。

手仕事とはなんだろう。

手引きという言葉がある。
その一つの意味は、導くこと、案内すること。

手間をかけることが手仕事じゃない。
手引きすることが手仕事。
美しいものをそのままに次へ手引きするという意味での手仕事を大切にしたい。

昨日の高木さんの手渡していくという意味での手仕事に触発されて
ちょっとカッコつけてみました。

2024.3.10山のアトリエ