木こり/3月9日
手仕事は「手」渡していく仕事であること。というようなことを
今日お邪魔した石川さんと高木さんのお話会で、高木さんがおっしゃっていた。
木こり最中、「多聞には靴づくりはできないけど」という話になったら
多聞は「僕は手が不自由だからね。」といった。
「それもそうなんだけど、この仕事は誰でもできるわけじゃないよ。出来る人のほうがずっと少ない。」と僕は返したけれど、
なぐさめの気持ちもあったけれど、でも事実自分の仕事は高度なものだと思っていた。
多聞は間髪入れずに反論口調で
「それをいったら、どんな仕事もそうじゃないの?誰にでもできることじゃないでしょ。」という。
「確かにそうだ。その通りだね。お父さん自惚れてたな。」
多聞はどんな仕事にも尊敬の念をもっているんだなと、その世界観に感動してしまった。
「手渡たす」という能動的な目線ではなく
「手渡された」という受動的で、かつ「授かる」とは言い過ぎかもしれないけれど
そんな尊敬と感謝が手仕事に限らず、すべての仕事にもとう。