仕事中毒もいろいろある/9月11日

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昨日の石川さんの話でもうひとつ胸に響いたのは
ついつい仕事ばかりしてしまうという同じワーカホリックの悩みを持つ話の中で
僕が靴を待ってくれている人がいることが常にプレッシャーになって
仕事に追われているということに対して、石川さんは「僕も同じだよ」と理解してくれたけれど
石川さんの場合、自分の仕事(硝子)で生計を立てている人がいることが
硝子を吹く手を休められない理由なんだと、話してくれた。

毎年のように起こる自然災害、特にここ2年間はコロナや戦争。
モノがつくれない、売るものがない、仕事がないという不安定な時代で
「自分の仕事は有り難いことにビクともしなかった。むしろ忙しくなった。」
そんな自分の仕事が次の仕事を生み、社会の歯車が周りはじめ、また暮らしの灯が灯る。

石川さんは大学時代から「人に恵まれてきた」と楽しそうに思い出話を聞かせてくれた。
「周りの人のおかげで今の自分がいる」と信じて疑っていない。
感謝の気持ちを込めて、いま世のため人のため、ワーカホリックだと娘さんに心配されながらも
硝子を吹き続けている。大きな人だと思った。

昨日はすごく久しぶりに手を休めた日だったようで
そんな貴重なお休みの日に、わざわざこんな山奥まで会いに来てくれて光栄でした。
これからも身体を大切に、末永く活躍してほしいです。

2022.9.11山のアトリエ