天然記念物 満奇洞/8月28日
毎月必ずチェックしている内田樹の研究室(ブログ)。
今月14日の「共感にあらがえ」はたくさんの人の共感を得たのでは思う。
特に下記の引用部分には
たくさんの人が救われた思いをしたのではないかな。
その解法が分かっているものは「問題」としては意識しない。
逆に、解法がまったく思いつかないものも「問題」としては意識されない。
まったく自分の手には負えないと思っていたら、そもそも視野に入ってこない。
まったく無力な人間は自分のことを「無力」だとさえ思わない。
「自分には力が足りない」と思うのは実は多少は力があるからなんです。
僕は歌舞伎の『三人吉三廓初買』という演目の話が一番響いた。
ずっとずっと感じていたことに、やっと出会えた。
合意形成に持ち込むためには、全員が同じ程度に不満足である解を見つけなければならない。
そして、合意とりまとめを主導する人間には一番たくさん「持ち出し」をする覚悟が要る。
現代人はそういった合意形成の要諦をもう忘れていて、「一番正しい意見にみんな従うべきだ」と思っている。
合意形成は「Lose-Lose-Lose」の「三方一両損」なんです。
だから、「しようがねえなあ。じゃあ、これで手を打つか」という舌打ちとともに終われば上等で、
最後にみんなで万歳というようなことは期待しちゃいけない。
活力を与えてくれる貴重なブログに感謝。