手応え/8月14日

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仮合わせ、良い手応えだった。
いくつか試した挑戦が新しい道を開いた。

良い手応えは、手には残らない。
その心地よさは一瞬。すぐに次の課題が現われる。

心地良い手応えを人参のようにぶら下げて
仕事をしていたころもあった。他人に認められることだけが生き甲斐だった10代。

いまは違う。

手応えのある仕事がしたい。
「手応え」とは適度な困難、抵抗感。

生意気なことを思うようになったなと思う。

先日、蔵の改修を棟梁とあれこれやっていた時、
「草刈りの方がずいぶん楽。何も考えずただ身体を動かしていればいい。
 こういう現場現場で頭を使う大工仕事は、疲れますね。」
それは、説明書のないモノづくりを賛美しているような口ぶりだった。

心地良さと苦難は表裏一体。
心地良さは一瞬、苦難は道連れ。

2022.8.14山のアトリエ