手を抜くとは/4月26日
「職人は手を抜くところを知っている。」
今日靴の仕事をしながら、棟梁の言葉を思い出していた。
手を抜くところを僕はまだ知らない。
まだひとつひとつ全ての工程に100%出し切ろうとしている。
まだ?そんな生き方が正しいことだと思っている。
言葉通りに受け取るべきじゃないのかもしれない。
棟梁の仕事をみていて
「ここは手を抜こう~」なんて考えながら仕事しているとは思えないからだ。
いつどこで手を抜いているのか、さっぱりわからない。素人の僕がわかるはずがない。
見方をかえれば、手を抜いているのではないか思えるほど
迷いがなく、気張る様子もなく、流れるように仕事をしている。
段取8分仕事2分というのは有名な言葉だが
棟梁のいう手を抜くところというのはこの「仕事2分」のことで
僕の見えないところで「段取8分」をこなしているのだろう。
実際、自分の仕事でかんがえてみてもそうだ。
靴を作り始める前の準備がとても大変だ。
作り始めてしまえば、易しいところも難しいところも手は同じように一生懸命働く。
そうかどんな仕事も同じだ。
みんな見えないところで頑張っている。


