聞ちゃんの親指が破けたインソール。
使い始めて半年くらいだろうか。
少しまだ大きい靴だったけれど、どうしても履きたいというので
インソールを入れて調整していた。

嬉しい時、指先でピョンピョン飛び跳ねる聞ちゃん。
その癖が破けた原因のひとつかもしれない。
そう思うとこのインソールも捨てられないなぁ。

仁科さんの外側へスライドしたＣＯＭＭＯＮ origin。
内側の踏み返し部分が剥離したという連絡をうけ、今日引き取りにいった。
今までになかったトラブルのため、その原因を探らなきゃならないのに
半年間酷使したことで運悪く剥がれたのだろうと、簡単に考えていた。
戻って、よくよく観察すると、
靴の踏み返し部分が外側へズレていた。
外側荷重の場合、この現象はよくあることだが、ここズレ幅は初めてだった。
その外へ引っ張る力が内側を剥離させる原因だった。

仁科さんは大分慣れてきたとおっしゃってくれていましたが
それは靴の矯正に身体が慣れたのではなく、
靴の矯正力よりも身体の癖の方が強く、
身体に靴が慣れたというのが正しいことだろう。

さて、矯正を強化すべきか
それともこのまま仁科さんのバランスでうまく付き合っていくか。

靴づくりに想定外はつきもの。
予想できなかった事態を目の当たりにして
どのようにふるまうか。
そこに生きることとはなにかのヒントがあるように思う。