昨日の続き。
仮の仮の靴の完成。
それで完成と呼ぶのか。

靴の完成までの道のりのスタート地点にやっと立てた感じだ。
ゴールは遠い。

今まで手をかけたきたことを一旦すべて引く。
でもそれは何もしないということではなく
むしろものすごい工夫と計算が必要とする。
考えてみればそうだ、
今まで僕が頼ってきた製法や素材を使わずに
ただ一枚の革でそれらに代わるなにかを作ることだから。

そんなことできるのだろうか。
わからない。普通に考えたらできない。
自分の感覚を捨てたい。
作っている間だけでもお客さんと足を取り替えたい。
そしたらどんなに楽だろう。

八重桜は散らない。