月型再考/8月30日

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今日は仮合わせ。
外踝がとても低く、体重のかけ方にも外側へ偏る癖があり
いつも悩んでいるお客様。
しっかり測定し、慎重に型紙をつくったのですが
それでもまだ当たってしまい、この問題の難しさを痛感しました。

百掌往来 月型再考

月型とは踵または後足部(場合によっては中足部まで)を保持するための芯。
これまで月型は最低でも後足部は覆う必要があると決めつけてきた。
でも今回は後足部全部ではなく、その半分の大きさにすることにした。
SHOEBASEという靴の基礎が月型の役割を半分担ってくれることがわかったからだ。
しかし今回のSHOEBASEは薄型なので、少々荷が重いかもしれない。
素材を硬度の高いEVAにしたり、アウトソールではヒールの外側を少し延長したりして
少しでもその負担を軽減することができれば、
外踝の快適性と、靴の耐久性の二つをちゃんと両立できる靴をつくることができる。
月型再考。