がんこおやじ/6月27日

IMG_0350
外側に傾いてしまったKID。

IMG_0353[1]
を再び元にアライメントに整える。

この靴を預かる時、
お客様から履き心地と歩き心地にお褒めのお言葉を頂きましたが
外へと傾いた癖にもきっと心地よさを感じていたのではないかと思う。

気に入った癖を元に戻してしまうのは、人にとってはマイナスになるのかもしれない。
どちらが良いのかいつも悩むところです。
今回は見ての通り、元に戻しました。つまり内側へと矯正をしたということです。
矯正の影響で、身体の使っていない緩んでいる筋肉を使うことになります。

身体をバランスよく使うというのはとても難しい。
大人になればほぼ無理と言っていい。
ひとそれぞれ特有の暮らしや仕事があるから。

偏ることで、その歪が痛みになることがある。
そこまでいかないようにしたい。

僕は靴をつくりながら、そんな心配を勝手にしている。
余計なお世話だと自分でも思う時もある。
でも看過できないから、もうこれは仕方がない。
断られても、きっと手を出してしまう。

そう、客の言うことを聞かない職人おやじ。
頑固おやじ化している。

2020.6.27修理の靴