自分さえ気付かないUpdate/5月18日 1000日目の日記

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今日の仕事。

昨日、多聞と聞司を連れて真庭市の自転車屋さんに行きました。
お目当ての自転車は【ヨツバサイクル】。
多聞の9歳の誕生日のお祝いに家族みんなで考えた贈り物です。
店主さんはヨツバサイクルが自社製子ども自転車を製造し始めた4年ほど前から
取引をはじめたそうですが、その4年前に比べて今のヨツバサイクルはとても良くなっている!と
愛情たっぷりに教えてくれました。
見た目ではわかりづらいところ、気付きにくいところが
年々少しずつアップデートされているそうです。
コロナの影響で入荷までいつもよりも時間がかかるとのことですが
楽しみにその日を待つつもりです。
多聞も聞司も店主さんのことをすっかり大好きになりました。

僕も今日、TOWNをつくりながら
この靴を初めて作った日のことを思い出しました。

いまから7年前の2013年、高知での初の展示会が決まり
僕にとって高知と言えばterzo tempo。
terzo tempoをイメージし、親友である佐野君に履いてほしいと思いつくった靴です。
あれから少しずつ形を変えながら
今まで一足ずつ愛情込めて育ててきました。
今日もひとつの工夫が閃いて、小さくアップデート出来ました。

25年前のデビュー曲を
まったく色褪せることなく
当時のままに幸せそうに歌う人をみて
羨ましさを感じていたけれど

当時のままに奏で歌っているようで
本当は25年間の成長がギュッと含まれていて
聞いている僕がただその事実に気付けないだけなのかもしれない。
気付かせないことが格好いい。

そしてもっと言うなら
歌っている本人さえ気付かず無意識にアップデートしているのだろう。

僕もこのTOWNもCOMMONもCRAFTも、てのひらワークスの靴すべて
これからも大事に大事に作り続けて、誰にも気付れず、自分さえ気付かずに、そのカタチが変わっていっても
初めて作った靴と最後に作った靴、ともに同じように愛せると思えるようになりました。

これが1000日目の日記になりました。