Honesty than excellence/1月24日 百掌往来メモ4

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CRAFTイタリアンレザーを作りました。
意を決して靴底の作り方を変えたのですが、
出来上がってみると
作る前に狙っていたライトなイメージにはそこまで近づけませんでした。
もっとシューベースをそぎ落とす必要がありそうです。
そして大きな要因は、底ゴムの厚み。
4ミリか6ミリかで悩んだ末、今回は6ミリを選びました。
女性は4ミリでも良いかもしれませんが、薄い底に対して抵抗感があり、僕はいつも耐久性を優先してしまいます。
今回はその結果、イメージを大きくかえるほどのことはできませんでした。

次は4ミリでつくることも考えましたが、
ひとつの問題は解決されても、個人的な不安な気持ちは残してしまうと容易に想像できる。
踏み返しの部分は6ミリ残しつつ、つま先にかけて徐々に薄くするとか
底にもっと手をかけてみようと思います。

今回の製作で
シューベースの可能性とアウトソールへのアプローチに気付くことができました。

百掌往来

つくること 態

手をかければかけるほど、必ず良い靴になるということではない。
作りたい靴が頭に浮かんでしまったら、もうそれを目指すしかない。
そのためには多少やりすぎと思うことも、やらないほうがより苦になる。
良い靴かどうか判断するのは、作る人ではなく使う人。
作る人には良い靴は作れない。正直な靴な靴をつくることしかできない。