竹の心。子どもの心。/11月4日

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今日は先日五月女くんのWSで教えてもらった籠にひとりで挑戦。
子供たちも作りたいというのでいっしょにやりました。
まず底面を編むところから始めるのですが、
3×4とか。5×5とか出来上がっていく升目をみながら掛け算を始めるんですよ。
算数ってこういうところで自然と覚えていくから、九九の暗唱もいいんだけど
いっしょに手を動かすともっといいんだろうなと思いました。

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なかなか進まない僕はいつの間にか一人。夢中になっているうちにあっという間にお昼。
展示会前に出来ると思っていたけれど、想像以上に一人でやると難しい。でもそれがとても愉しい。
竹と友達になることは、竹を意のままに動かすことではなくて、
竹の気持ちを手が感じれるようになることだと思いました。
大の親友くらいになれたら、こっちに曲がると気持ちよいよなんてアドバイスもできるのかもしれない。
竹の声を聞こえてくるかもしれない。対話できるかもしれない。

そんなこと考えながら、のめり込んでいたら多聞が寄ってきて、
「お父さん。僕の誕生日プレゼントはこれ(籠)にした!だってお父さんが頑張って作っているんだもん。」
と急にプレゼントのリクエストをされました。多聞はすっかり竹籠の美しさに虜になってしまいました。
昨日までゲームのことで頭がいっぱいだったのに、子どもとは面白いものです。
子どもが欲しいのは、本当は他の人よりも優位に感じれたり、そういうことで得意気になれるものではなくて
こんなふうに親が一生懸命になっているものなんですね。

偶然でもそういう姿をみせることができたのも、きっかけをくれた五月女君のお陰です。
最終日の展示会を最高の気分でスタートすることができました。

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隣では僕に感化されて聞司もブロック製作。
子どもの反応はみな違います。こうして自分もやる!と真似したい気持ちもすごくわかります。

ふたりと今日もまたひとつ距離が縮まりました。

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展示会に足を運んでくださり、いっしょにこの手仕事を共有できたみなさん。とても楽しかったですね。どうもありがとう。
そして、素敵な出会いの場をつくってくれた五月女くんと尚子さんに心から感謝しています。

【写真 小林多聞】