orange days/10月8日

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久しぶりの展示会を終えて、深夜帰宅。
午前中は身体が怠かったのですが、
午後からは予想以上に回復し、仕事に励む。

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一日の終わり。日が沈む時、
オレンジやピンクの空が工房の窓から目に入ると、思わずカメラを手に取り表に出てしまう。
これまで何百何千回も観たきた同じ空なのに、いつも感動してしまう。
学生時代、オレンジデイズというドラマがあって、
ヒロインで聴覚障害をもつ役の柴咲コウが
「一日の終わり、綺麗なオレンジ色の夕焼けをみて、ああ今日も生きててよかった。幸せだな。」とか私は思えない。
というような意味のことを手話で恋人役の妻夫木聡に訴えていたシーンを忘れられず、時折思い出す。
当時の若い僕には衝撃的な内容だったのだと思う。

生きててよかったとかまでは、僕も正直思ったことはない。
けれど、身体は正直で空に向かう。
日頃から綺麗な空を観たいと思って過ごしているわけではないけど
雲の形なんかをぼんやりとみていると、心も身体が整っていく感じがする。

おのクリニックでの受注会を終え
そこで出会った様々な障害をもつ方一人一人との対話のなかで
歩くとはなんだろうかとか、健康とはなんだろうとか、生きる幸せとはなんだろうかとか
いろいろ考えさせられました。
僕の仕事はそんな疑問の答えのひとつになれるのだろうか。
いやならなければならない。
だって、僕の靴が好きだ。これを履きたいって言ってくれているのだから。
もう僕自身が生きる意味に対するそんな有難い答えをもう受け取っているのだから。