一日一足。

夕飯の時、「小さいこと」について家族で議論となった。
聞司が日頃「どっちが大きい？どっちが強い？」と聞いてくることが多くなったことと
決め手は小さいことを揶揄う発言があったから。友達の発言を真似したらしいが、面白がって真似する聞司も悪い。
多聞が「小さくて細いほうが速くていいよ。僕は小さいだけ！（小さいという優れた所をもっている）」
と力説してくれて、聞司もよく聞いていた。
夕飯のあと、小さな動物（ネズミ）が過酷な環境で生き抜くドキュメンタリーを多聞が見つけてきて、みんなで鑑賞。
「小さいことがいつも最下位とは限らない。ヒーローも様々なサイズがある」と最後は締めくくられていて
聞司にもなにか残るものがあったのではないかと思う。

そこには親子の話もすこしあって
「親は生きるチャンスを与えるけれど、それを活かすのは己自身が命を懸けて前に進む経験だけ。」
ということも言っていたと思う。少なくても僕にはそう聞えた。