7:2:1/6月29日

IMG_6707

今日の予報では雨でしたが、なんだか降りそうな気配もないので、
隣町の公園まで遊びに行きました。
そこにいた一人の少年。とても寂しそうな顔をして、一人で遊んでいる多聞と同じ歳くらいの男の子。
遊んでいるというよりも、遊びたいけど、何をしたらよいかわからず手持ち無沙汰にしている。
滑り台でも、つり橋でも、ジャングルジムでも彼の表情はいつでも暗い。
このような一人の子供を、たまに公園で見かける。
そしてまず必ずと言っていいほど、多聞と聞司の妨害をしてくる。
多聞は困って動けず。聞司は笑って動じない。
そして絶対に親がどこにも見当たらない。
そこの公園の遊具はDIY好きな大人がつくったような手作りの木製遊具で、
他の公園遊具と比べたら安全性が劣っているため(その分愉しい!)、
「親は子供から目を離さないように!」と書かれている。にも拘わらずだ。

しばらく遊んで、公園と併設されている建物へ。
そこではランチが食べれたり、岡山の特産品が購入できるお店が入っている。
僕らの他にも数組のお客さんたちがいて、みな思い思いに楽しんでいる様子だった。
土日だけあってイベントもあり、その仕事で来ている人たちも忙しなく動いていた。
そこへあの少年が現れ、その中のひとりの男性と楽しそうに戯れている。笑顔だ。
あの人が保護者の方か。と僕らも気付く。

その保護者の仕事のモノを手に取って、相手の大人にみせて無邪気な顔をする。
大人が歓びそうなこと、大人の気のひき方をよくわかっている様子だった。
可哀想で僕は心が暗くなり、その場をすぐに離れた。買い物をする気もなくなって、別の公園へ向かった。

先日の授業参観後の懇親会では
子ども数の減少や、家族の会話の時間の減少などの話題が大半を占めた。
満足に子どもを見守ってやることができない社会の現状を今日も感じた。

防災士さんの話で
自助、共助、公助は7対2対1だと言われたことを思い出す。
子育ても同じように感じる。
でもその「自の7」が殆どできていない。
むしろ、一般の意識は1対2対7くらいに思っているのではないだろうか。
もちろんインフラの面や子供手当など、国にとても助けてもらっていますが
子どもを育てる意識は7対2対1でやっているつもり。
でも6対3対1もいい。
身内から遠く離れた地方でご近所の方に支えれて暮らしていると
共助の有難さが身に沁みるのです。

2019.6.29家族