自分が求める靴に相応しい革をつくるため
佐藤さんと東京都立皮革技術センターへ。

ずっと頭の中になった、１種１枚の革という制約を課し、それだけで靴を構成する。
１枚の牛革はショルダー、ベンズ、ベリーという３つの部位に大きくわけることができ、
それぞれ固い柔らかいなどの特徴がある。
その特徴をうまく使いこなすことができれば、その一頭から靴をつくることができるはず。
より原始的に近づきたい衝動がある。
究極を言ってしまえば、革を化かしたくはない。
革を別の何かに変化させる意識を断ちたい。
靴をつくりたくはない。

足衣をつくる。
衣には動物の皮膚という意味があるらしい。
牛の足衣。鹿の足衣。羊の足衣。猪の足衣。豚の足衣。
そんなのがいい。

実家に帰るといつもお出迎えしてくれる熊助。