about life of shoes/2月27日

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修理のため、工房へと戻ってきたスターネットオリジナルブランド「Organichandloom」
使い込まれた中底に魅力を感じます。
もう新しくつくることはできないから、この靴はずっと修理し続けていきたいと思う。

円城小6年生からの質問で、
「何年くらい履けますか?」というのがあった。
その時、僕は
「自分の靴はまだ創作を始めてから8年くらい。今僕が履いている靴も8年目くらいです。
だから8年は履けますね。これが10年続けば10年履ける。と言えますね。」
と答えました。
それに続けて質問「どのくらい履いてほしいですか?もってほしいですか?」
僕の答えは
「一生と言いたいところだけど、10年くらい履ける靴はつくりたいと思っています。
寿命は長ければ長いほど良いとは思っていなくて、どう生きるかであると常々思って日々暮らしています。
靴も同じ。履いて歩いて消耗して、かならず手放す時が来ます。
その時、十分使い切ったと納得しと感謝の気持ちがあれば、それがその靴の寿命です。
僕の友人で喫茶店のマスターは、7年間ほぼ毎日僕の靴を履いてくれていました。
仕事場でも旅する時もいっしょに歩いてくれていました。
喫茶店と閉店することになった時、ボロボロになったその靴も手放したと後になって聞きました。
7年間で2,3回修理をしていて、まだ修理すれば履けたのではないか、と僕は少し困惑気味で尋ねましたが
彼は「もう十分いっしょに働いてくれたんだよ。これ以上履くのは可哀想って思えたんだよ。」と。
僕は彼から【モノを大事にすること】を学びました。
そして、次は10年毎日履いても、まだまだ元気だな!ってな靴を作れるよう精進していこうとも思いました。