making leather that only I can make./1月27日

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雪が積もりました。
まだ誰も足を踏み入れていない真っ白な校庭で遊ぼう!と誘うと想像以上にノリノリの二人。
気が付けば僕も夢中で雪ダルマならぬ雪タワーの製作。

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久しぶりに畑ブーツ。
2時間雪遊びをしていましたが、革は濡れていますが、足はまったく濡れず寒くない。
妻はそんなわけないと、信じてくれませんが本当にそうなんです。
この靴は何年も前に馬場さんからわけて頂いた革で当時数足作りました。
その革を使い切った後、製造元に問い合わせたら「もう作れない。」とのことでずっと別の革で作り続けてきました。
それはそれで良い靴でしたが、やっぱりこの革靴のこの魅力は他には作れないものでした。

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昨日、佐藤さんに加工を依頼していた革が届きました。
革は一枚のなかでも、部位によってまったく違うものです。
普通、革を買うとなるとその1枚まるまる同じ仕上げですが
佐藤さんの場合、その部位ごとに別々の加工をしてくれます。
今回のサンプルは、1枚を3つに分けで僕の要望に合わせて加工してくれたのですが、
その一つをみて、再び畑ブーツがつくれるかもしれない!と希望が湧いてきました。

ここ数年間、既存の革に満足できずにいたのは、きっと畑ブーツの革のことがあったから。
今回はその革を再現したかったわけではないのですが、
知らず知らず無意識に手に残っていたその質感を求めてオーダーしていたのだと思います。

これから、この佐藤さんの革を自分の手で仕上げていきます。
「ヌメ革は自分の手でつくるのが、本当の使い方だ。」と佐藤さんは言います。
7年前、佐藤さんが以前勤めていたカナメに革を買いに行った時、
その時の社長に「このヌメ革に君だけの化粧をしてあげなよ。」とアドバイスしてくれたことを思い出しました。

2019.1.27家族