今年仕事納めの靴。山梨のお客様です。
丈夫で履きやすくて心地よい靴を目指して作りました。
身体にハンディキャップを持つ方には、初めから仮合わせ靴も本気でつくり、
その靴と合わせて２足靴をつくるようにしています。この靴は仮合わせ靴です。
靴に不自由している方は、足が慣れた一足の靴に頼ってしまい消耗がとにかく早い。
２足あれば交互に履くことで靴のストレスも軽くなるし、一足を修理に出しても代わりがある。
来年、この靴をさらに進化させて次作をつくります。
お客様にとっては人生ではじめて自身の好きな靴を選ぶことができた体験だったそうです。

今日、たまたま立ち寄った外食チェーン店でお子さまセットに付いてきた
小さな丼ぶりを重ねるバランスゲームに、多聞が熱中。
最初はなかなかうまくできずにいましたが、ちょっと目を離している間に１こ２こと積み上げていました。
麻痺があり細かな作業には日頃苦労している多聞ですが、自分なりに工夫してやっています。勉強でも同じように彼なりの覚え方ややり方を自分でいつの間にか構築している。その集中力も立派。為せば成る。

僕は昔から人に教えるのが得意だとずっと思っていましたが、それは僕のやり方をコピーして渡しているだけで、それが他人にとっての一番良い方法かどうか疑うことはありませんでした。でも今日多聞の姿からまたひとつ大事なことを教わりました。

過信は禁物。肝に命じておかないといけません。