先日、仕事用にエプロンを買いました。drop aroundという北海道の作り手のものです。
７月に倉敷意匠で展示会をしていて、カージーの勧めで遊びにいき、あっという間にこのエプロンに惚れました。
直後、西日本豪雨災害があり、購入するタイミングを逃していましたが、諦めきれず直接作り手さんにコンタクトをとり
購入させていただきました。こんなに欲しいと思ったのは初めてかもしれません。
倉敷の靴やで着ようと思っていましたが、
着ていて仕事がしやすいというか仕事に向き合う意識がとても高まるので、自然と円城で毎日着ることになりました。
紐を後ろで縛ると腰に意識がむかい、姿勢が良くなったのは偶然かもしれませんが
服でこんなに仕事がしやすくなったのは初めての経験でした。
この服は僕のためにあるようなものだと思えるような体験。

こういう偶然は実際に行動をしないと、見過ごしてしまうことが多い時代だと思います。
ネット情報だけでわかったような気になって、自分の想像を超える出会いを自ら断ってしまっている。
もっと行動しないと。ネットにはすごく時間を割くのに、寄り道はほとんどしないような暮らし。
そう考えていると、今日もミヒャエルエンデのモモを思い出します。
本当に無駄な時間とはなんだろう。生きることの愉しさとはなんだろう。
たった一着のエプロンとの出会いで、そこまで考えさせられてしまうのは大袈裟でしょうか。

今日の仕事はジョッパーブーツの製作。
ずっとつくりたかったブーツで、お客様からご注文頂いたことでようやくその願いが叶いました。
あとは底をつければ完成です。