修理で帰ってきたサイドゴアです。
ゴム底の摩耗がこの靴を作る時にイメージしていた綺麗な全体摩耗だったので紹介します。
普通の減り方は大抵踵の外側がまず減ってしまいます。
これは歩行を考えれば仕方がないことだと思っていましたが、
７年前馬場さんに「全体が均一に減っていくような靴がつくりたいんだよね。」と相談されてから
ずっとどうにかできないか考えるようになっていました。
その発言によって、仕方がない問題ではなく、挑戦する問題に変わってしまったのです。
人によって歩き方や生活が違うから、摩耗もみんなが同じようになるわけではないのですが
今ある靴よりも、その理想的な靴に近づいていくことは次の靴からでも可能。
そんな気持ちで、ここ数年ずっと作り続けています。
今日帰ってきた靴をみて、着実に前に進んでいることが確認できて嬉しかった。
今の課題は、あと１年耐久力のある靴底にしたいということ。すでにこれは試験中。
この結果がでるのが２，３年後。またその時いい報告ができたらいいな。