妻へ コモンシューズプラス/2月23日
岡山に引っ越してきてから
初めて恵子さんへ靴をつくることができて
その久しぶりの新しい靴の履き心地をとても喜んでくれました。
新しい靴っていいですね。特に革靴はとても。
これから末永くよろしくねって挨拶して、少しずつ分かりあって、
欠かせない存在になっていく過程が革靴の良いところだと思っています。
栃木から岡山へ引っ越してきて
一番変わったことは、普段から歩くようになったことです。
栃木のころは、山奥の家でしたので
どこへ行くのも車でした。車がないとどこも行けない生活でした。
それが段々と苦しくなってきたことも引っ越しを考えた大きな要因です。
ですが、その暮らしの中でとても役に立ったのが
コモンシューズでした。さっと履けてさっと脱げる。
まだ多聞も小さくて、この両手は子供のためにあるようなものだったので
手を使わずに靴が脱ぎ履きできることは本当に重要なことでした。
今では、学校や郵便局、診療所、日用品店、畑や田んぼなど全て歩いて行くことができる生活です。
多聞も聞司も自分で靴を履けるようになって、僕らも靴を履く余裕が出てきましたし
円城は起伏が多い土地なので、コモンシューズの他に踵をしっかり包む靴が必要だなと
恵子さんと話していた靴が、1年かけてようやくできたのが
今回のコモンシューズプラスです。
使用している革は、牛革のシュリンクレザー。
この革の柔らかさと伸縮性が、僕のつくりたい靴に一番相応しい。
コモンシューズプラスはこの革なくしては完成しなかったでしょう。
自分たちで新しくつくった広い玄関。
落ち着いて靴を履くことができる時間。
その所作が、なんだかとても美しく新鮮でした。
相変わらず小林家はバタバタと子育て奮闘中ですが、
その中でも、こうした丁寧に振舞うことを意識したいと思います。
コモンシューズプラス 牛革シュリンクレザー モカ、キャメル、ブラックの3色
現在レディースのみ(22~24,5センチ)
¥46,440
卸販売 8足以上 40%割