「あなたのいばしょ」のクラファン応援しましょう!/2月21日

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僕が「あなたのいばしょ」を知ったのは3年ほど前。
不登校のこどもたちに関する番組をみていた時に、
出演者の一人に大空さんという青年が、24時間365日無料チャット相談の取り組みをされていると知った。
主にいじめや不登校、自殺対策に取り組んでいるようだった。

ちょうどその頃、多聞も聞司ものびのび小学校に通っていたから
不登校児童とその家族を30年間支え共に歩んできたこの学校がより一層大切な場所に思えた。

その一方で
そういう場所に辿り着けない人のほうが圧倒的に多いという現実も突き付けられた。

〈望まない孤独をなくす〉ことをミッションとしている「あなたのいばしょ」
〈マイナスからゼロへ〉傾聴を大切に、心の声を受け止める「あなたのいばしょ」
「あなたのいばしょ」覚えやすい響きだった。

最近、北山修さんの著書【最後の授業】を読んだ。
大学で心理学を学びはじめてから、図書館行くと、必ず心理学本を借りている。

2010年九州大学での講義の中で興味深い話があった。
近年、悩みを抱えた人の相談相手が家族や友人など身近な人よりも、心理士やカウンセラーといった専門家に移っているということ。
良い悪いではなく、そういう流れのなかにいて
これから心をみる専門家の役割はますます大きくなっていくということだった。

そこから15年。今確かにカウンセラーとかヒーラーとかよく見聞きするようになったと思う。
自殺者は一時の3万人超えから2万人を切るほど減少しているのは
そういう専門職の先生方のお力によるものだと思いたい。
AIやロボットが人の心を癒すこともできるようになった技術の進歩もすごいことだ。

あなたのいばしょは2020年3月に設立され、もうすぐ6年。
最初は数十人の相談員さんも、いまは1000人を超える相談員さんがいるみたいです。
それ以上に相談数は急増していて、応答できないことが多いことも事実らしい。(全体の半分くらいしか繋がれていないのが現状)
それほどこの社会には、誰にもどこにも持っていきどころのない〈こころ〉がたくさんあるのだろうと思う。

コミュニティが薄れているというのは
地域の衰退とか所得格差とかの問題だと思っていたけれど
家族や友人という、個々人レベルでのつながりも薄れているのか、、と恐ろしかった。

それと北山先生は、この世界の表と裏について話されていた。
最近は裏の世界が減少し、表の世界ばかりの偏った世界になっているとも指摘され分析されていた。
例えば昔は駅には表と裏があったけれど、そんな駅裏が再開発され、どこもかしこも表の世界になりつつある。
社会には表(ハレ)ばかりで裏(ケ)がなくなりつつある。

ハレとは非日常、ケとは日常。
SNSで日常というケの世界が、非日常のハレの世界となった。
2者間内交流がなくなって、ほとんどは2者間外交流ばかりになった。

北山先生は
心理専門家の仕事はその人の〈裏〉〈心〉〈日常〉をあつかい、
2者間交流を厳守し、その人の〈心〉をみることだという。

あなたのいばしょは
そんなわたしたちの裏〈心〉のいばしょをつくろうとしている。
安心できるケの世界〈日常〉を作り、守る取り組みなんだと思った。

日常がスマホの中。ひと昔前の自分だったら拒否反応だっただろう。
でもいまはそんなことも言ってられない。
そこに救いの場所があってほしいとさえ思う。

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心のケアを必要としている人はたくさんいて
きっとこれからも増え続けていく一方だと思う。
専門家を育成しても、ロボットを増やしても、よい薬をつくろうとも
望まない孤独をこの社会から完全になくすことは難しいと思う。

孤独や孤立は、決して特別なことではなく、誰にでも人生に1度は経験する可能性のある課題です。と
クラファンの中でも書かれていた。
僕もそう思う。

心理学者エリクソンの発達段階理論のなかで
成人前期(20代~30代)を親密性v0s孤立孤独の段階と説明している。
確かに振り返ると自分の経験とも合っているような気がする。
僕が〈孤独〉にのまれたのもその頃だった。
誰にも言えない悩みは誰にでもあるんだなと、思えるようになったのはいつだったか。
僕は幸運にも、家族と友人がいて、妻がいて、師がいて、子供がいた。

あなたのいばしょのHPでもかかれているように
そんな奇跡でも起きない限り、自分のいばしょだと思える場所や、信頼できる人だと思える人に出会うことはできないのが
今の社会の現状であると、悲しいけれど認めなくちゃならない。

それを奇跡ではなく、確実にするために、
あらゆるデータ、最新のテクノロジーをこの世界のために正しく使って
望まない孤独をなくそうとする取り組みは、自分では絶対に思いつかない発想だった。

少しばかりですが、
先日HPから少しだけ寄付させてもらいました。
その時にお金で支援するだけでなく、ボランティア相談員として支援する方法があることも知りました。

交付金ではチャレンジがしにくいでしょう。お金はある程度は必要だと思います。
でもお金があっても、相談員さんがいなければ、なにもできない。
AIが代わりに働いてくれたら、解決するのではと考えましたが、
もしも、心をみることを人間がやめてしまったら
孤独はなくなっても、孤独に目を背けて、知らないふりをする人間は幸せなんだろうか。
それは孤独を乗り越えることのできた恵まれた自分のきれいごとなんだろうか。

〈傾聴〉を大切にしていると、大空さんは言っていた。
心をみることと同じくらい心の声を聞くことはとても難しいことだと思う。
目も耳も塞ぎたくなる時代だ。大きな声が小さな声をかき消すうるさい時代だ。
自分のことなど誰も聞いてくれない、自分のことなどなんの価値もないと思い込んでしまう。
そんな時代で、
話を聞いてくれる人がいる
気持ちを受け止めてくれる人がいる
そのことがなんて有難いことなんだろう。

あなたのいばしょが
傾聴を大切にするボランティア相談員さんを育成していることは本当に素晴らしいことだ。

ひとりの相談員さんを育成するのに6万円の費用がかかるらしい。
これはものすごく安いと思う。
臨床心理士ひとりを社会に生み出すためにかかる金額が1千万円くらいだとすると
圧倒的なスキルの差があるにせよ、1千万あれば166人のボランティアさんが活躍できる。
しかも何年もかかる専門資格に比べ、圧倒的に早く。
僕は特別な専門家にこの問題を預けてしまうよりも
自分も含め少しでも関心がある人がみんなで少しずつ分け合って
大きな問題も共によいしょって担いであゆんでいく社会を望んでいます。

ここまで2月16日月曜日から、ずっと考えてきました。
寄付をするのか、しないのか
それが3000円なのか。10万なのか
この1週間、この日記を書きながら考えました。

今日21日土曜日21時、ようやく自分の答えを出せました。
僕は今回6万円を寄付させてもらおうと思います。
それでひとりの相談員さんが生まれてくれたら。

最後に、これを読んで、あなたのいばしょの応援しようと思ってくれた
てのひらワークスの靴を履いてくれている方!!
いつものメールにご連絡いただけると嬉しいです。

寄付額なんて野暮な事は聞きません!

僕からのリターンを用意しています!!

小林智行

最後の最後に。

このクラファンのこと、拡散してほしいとは思っていません。
ここの言葉も、直接この日記を読んでくれている人にしか伝わりません。
僕も1週間どうするか悩みました、考えました。
ご自身の気持ちを一番大切にしてください。
よく考えたうえで、もし誰かに話したいと思ってくれたら、
ご自身の言葉で、あなたにとっての「あなたのいばしょ」を紹介してもらえたら嬉しいです。

「誰にも言えない」という不安に満ちた社会ではなく、「ここなら言える」と思える場所がある、安心できる社会へ。

2026.2.21未分類