PFAS問題でおもうこと/2月17日
2025年1月28日に送られてきた血中濃度検査結果
その時の山陽新聞のニュースでは、
岡山県吉備中央町上田西の円城浄水場から発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)が検出された問題で、
町は28日、昨年11、12月に住民ら709人を対象に実施した全国初の公費による血液検査の結果を公表した。
PFASのうち代表的な物質のPFOAの値は最大で1ミリリットル当たり718・8ナノグラム(ナノは10億分の1)、平均で135・6ナノグラムだった。
検査結果は希望して検査を受けた2~12歳65人、13歳以上644人のデータから頼藤教授が算出した。
平均値はPFOAなど7種類の合計で151・5ナノグラム。
PFASを巡っては米国の学術機関がこの7種類の合計が血液1ミリリットル当たり20ナノグラムを超えると健康リスクが高まるとの見解を示しており、
20ナノグラム以上検出した人は9割近くを占めた。
僕の感想は、ほぼ100%の住人が20ナノグラムを超えていると思っていたので
9割弱というのは意外な結果だった。
平均値や中央値は高いという認識の人が多かったけれど
さほど驚きはしなかった。
ちなみに僕は 85,1ナノグラム。
3年前に円城から引っ越していて飲んでいなかったので、
平均よりは低くなるかなと思っていたので、これも納得の結果だった。
しかし、2025年2月16日の住民説明会で
さらにわかったことで驚いたのが「709人の住人ら」の内訳だった。
山陽新聞によると
検査した709人のうち、浄水場の水を飲んだ住民521人のPFOA血中濃度の平均値が1ミリリットル当たり171・9ナノグラム(ナノは10億分の1)だったと報告。
通勤などによる地区外の利用者188人は同35・2ナノグラム、飲んでいない住民20人は同3・1ナノグラムだった。
なるほどだから9割弱という結果だったのかと納得した。
709人のうち、208人は住人ではなかった。
501人の住人だけでいえば、きっと100%近い数字だっただろうと思う。
どうして最初からこの3グループに分けなかったのか。疑問だ。
いっしょにされて平均を出されてもなんの意味もない。
僕らが知りたいのは、最低でもこのような3グループの比較結果であり
僕のように2年間飲んでいない人などの対象グループも知りたいし、
さらには生活習慣まで含めた細かな分析結果が知りたい。
それなのに、まさかの
飲んでいない20人の低い数字を混ぜたこと、
それはもう偽装だと感じたのは正直なところだ。
1月28日の町長のコメントで「数字の幅があることを調べていく必要がある」みたいなことを言っているが
そりゃそうだろうって。この方は僕らと同じ情報レベルなんですか。。あきれる。。
それとも
この期に及んで、まだ少しでもことを小さくしたいのだろうか。
そもそも今回のPFAS問題は、
町役場、水道課の隠蔽もしくは偽装があったのではという町への不信感が根っこにある。
今回の結果公表をみても、何も変わっていないのがよくわかった。
信頼回復などゆめのまたゆめ。
「不安な人は相談に来てください。」という町長の姿勢にも憤りを感じてしまう。
相談窓口つくって、
血液検査を受けた人はみな不安な人だ。
501人の住民、世帯数にしたらきっと300世帯から多くても400世帯だろう。
一日一回一分の電話でもいい。一年あれば全員のその不安な気持ちを聞くことができるだろう。
「来てください。」じゃない。そんな呼びかけは逆効果です。
被害者がどうして加害者に会いに行かなくちゃならないのですか。