豊かさについて/6月23日

最近、紅茶、麦茶、ハーブティーを自家製で始めたことをきっかけに
コーヒーも生豆を焙煎して飲むようにしました。
毎回焙煎からなので、コーヒーを飲みたいと身体が欲してからでは遅くて
時間にも心にも体にも十分な余裕がある時しか、飲むことができません。
そういう時間は1日の中でもそうありません。1週間に一度あるかないかです。
自然とポッカリと時間が生まれたときに、コーヒーでも飲もうかなと頭にぽっと浮かんで
30分から1時間くらいの豊かな時間を過ごせるわけです。
ネットをのぞくと、「焙煎したては美味しくない。」とずらっと出てきますが、
僕はとても美味しく飲んでいます。みなさん美味しさのこだわりが強すぎるのではないかな。
先日、友人が遊びに来てくれて
はじめて人前で焙煎してコーヒーをお出ししたのですが
とても美味しいと喜んでもらえました。
その時に友人が言っていたことが、美味しさの本質だなと思ったことで。
「以前も別の場所で焙煎したてのコーヒーを入れてもらったのですが
目の前で見ていて、その人の表情がとても険しくて真剣そのもので、、
それはそれで貴重なものを飲ませてもらっているという感じでうれしいけれど
本人が楽しそうじゃないのが、残念だったんですよね、
でも今日は小林さんがとても楽しそうに簡単そうに焙煎しているのをみて
飲みたいなと思ったし、なにより美味しかったし、とても興味が湧いてきました。」
とそこからはいろんなお茶の話で盛り上がりました。
その一生懸命珈琲を淹れてくれた方は、プロの方だったのかもしれません。
美味しいコーヒーをお客様に飲んでもらいたいと力む気持ちならすごくよくわかります。
そして力むと本来の力が発揮できないことも身をもってよく知っています。
でもすべての人に同じものを提供できるのがプロなら、それはロボットと変わらない。
僕はそんなふうになるつもりはない。
人も場所も異なれば、その間に生まれるのもまた千差万別。
僕はその友人のことがとても好きだし
たまたま美味しくできただけで、味に自信なんてなかったけれど
子供が新しい玩具を誰かと共有したいときみたいに
必ず楽しい時間になることだけは間違いないと思っていた。
そういうの全部で美味しい珈琲だったのだと思う。
相手を信頼していること
自分を信頼してもらっていること
仕事でも私事でもとても大事なことだ。


