Organic handloom/6月13日

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2011年、馬場さんとの共同製作で始まった[Organic handloom]
COMMONの原型である、この初期モデルは限定10足ほどだったと思う。
分厚いヌメ革にうすくオイルを施しただけの一枚革のアッパー。
堅牢で吸湿性にも優れた栃木レザーのヌメ革とコルク100%の中底。
10ミリの天然ラバーソール。
とてもシンプルで優しさに満ちた履き物。

発売したての頃は(今でもだけど)
硬いとか重いとか、脱げるとか木靴みたいとか
いろいろ言われたけれど、馬場さんはとっても気に入っていた。
僕も負けないくらい好きだった。
でもやっぱり僕らは少数派で、
オーロラシューズとかダンスコとか、ナオトとか
フォレストさんとか、マスミツさんとか
数えればキリがないほど目の上のタンコブがたっくさんで。
靴はやっぱり履き心地で選ぶと思うから
ほんと残念だけど、そんなによくなかったのだと思う。人気なかったなぁ。。(今でもだけど)
だから正直、追加で製作したのはほんのわずかだったと思う。

2012年馬場さんの闘病生活が始まってからは
船頭さんを失った僕はひとりしばらく闇雲に手を尽くしたけれど
結局最初のこのOrganic handlooomが一番だったと
遠回りして遠回りしてスタート地点に戻って気付く。

あれこれ手を加え過ぎたそれらが
評価されるわけもなく、求められることもなく
寂しい最後を迎えた苦い思い出の靴でもある。

そんなとってもレアな靴が
13年ぶりに修理で帰ってきました。
新潟で生活道具店をされている女性の方で
お店で使ってくださっていると聞きました。
どうして数かる革靴の中から
Organic handloomを選び、そして今日まで履き続けてくれたのか
今度新潟までインタビューに突撃したいと思っています。

元通りにする修理ではなく
現行のCOMMONの靴底に変更する修理です。
もちろんそのほうがこれから先も安心して履いてもらえるからです。

今すぐにも直したいけれど
サンダル展まではそこだけに100%力を注ぎたいので
ご了承を得て、少しお時間頂けることになりました。
13年前の僕と今の僕の共同作業のような今回の修理。とても楽しみです。

2024.6.13山のアトリエ