秋元珈琲焙煎所9周年を祝う靴【NINES】/9月13日

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秋元珈琲焙煎所9周年を祝う靴【NINES】

藍染のサンダルと交換したのは珈琲豆の定期便。
珈琲豆にはどれも名前が与えられていて
どの豆も愛情いっぱい注がれている。そうわかる。
まだ僕は大田原に訪れたことはないが、
焙煎所のまわりに広がる景色が、匂いが、音が珈琲を通じて目の前に広がって、
たった二文字でもその言葉の力の豊かさ、言霊を感じずにはいられない。

お豆といっしょに送られてくるお便りも楽しみだった。
秋元さんが考えていること、つまり悩んでいること、つまり問いかけられていることに
しばらく想い耽る時間はとても楽しかった。

同時期、コロナで暇になった僕はメールマガジンを始めていた。
たくさんの「掌」と言葉を交わしたいというわがままと、
いまを生きる人たちの勇敢な姿を次世代への手紙へとかえて、≪百掌往来≫。

秋元さんに思いきってお願いをして、
百掌往来でご自身のお仕事のことや暮らしのことを紹介していただけることになった。

1年間お付き合いくださり、本当に感謝している。

毎回、人生の教科書のような素晴らしい内容だった。
中でもいまここで紹介したいのは、秋元さんの本当の願い。

  今では珈琲だけではなく、ものづくりをする様々な作家さんたちのチカラも借り、ギャラリーを営んでいる。

  人の手で生み出されるひとつひとつには、巡り巡って自然を守る、水を守る、そんな人と自然との繋がりを強く感じるからだ。

  ひとりひとりが身近な水を想い、珈琲をゆっくりと淹れ、味わう。

  そこにある器などの道具、身の回りのものたちから感じる人の体温。

  そんな事を今世では伝え続けていきたい。

  そして、それらに溢れた世の中はきっと、誰しもの心にそよそよと美しい水が流れているに違いない。
 
  そう信じて。

てのひらワークスの靴もその願いを叶えるひとつの力になれると思うと
いつもは自分なんかと卑下してしまうのをぐっとこらえて、やってやろうって気持ちになる。

そう違う誰かの夢を通して
自分の夢も輝かせていけるんだ。
っていう歌があったな。

つづく。